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高倉健、一人神社で手を合わせて祈る姿に日本人の生き様を見る


高倉健さん自筆のエッセーがネットに出ていたので、ご紹介いたします。


「日本の聖地文化・寒川神社と相模国の古社」(鎌田東二著)に書かれた、高倉健さんによる「私の信仰」の一文です。


哀悼の念を捧ぐ!高倉健さんの信仰!! | 自然福智 獲得への道
http://shizenfukuchi.jugem.jp/?eid=369


「苦しい時の神頼み」と人はよく言います。

自分が苦しく、辛くなったとき、人は神に手を合わせます。小生も少なからず、その部類の人間に入るのではないかと思っております。


一見、華やかにみえるこの世界で仕事をしていますと、人には決して話せない苦しいこと、悲しいことが一杯です。プロである限り、プロとして厳しい勝負の世界で戦わなくてはなりません。

どんなに悲しいこころでも、どんなにつらい思いでも、決して表面に出してはプロとして失格です。


切なくなった時、身もちぢまる寒い夜、誰も居ない神社にひっそりとお参りに来るのです。


一人佇み、手を合わせていますと、今まで台風にように荒れ狂っていたこころも静かな川の流れのように落ち着きます。・・・・・(以下省略)



昭和残侠伝 唐獅子牡丹:墓前で祈る高倉健さん
昭和残侠伝 唐獅子牡丹 墓前で祈る高倉健さん


高倉健さんがこういう文章を書かれたのは私には意外でしたが、何となくわかる気がします。


天変地異でたくさんの人が死んだりした時など、誰に言われるまでもなく神様に手を合わせた事がある人は多いと思います。


別に特定の宗教に入っていなくとも、祈りの作法や方法を知らなくとも自然に何かに向かって手を合わせる気持ちになる、そういう心が日本人の血に古くから脈々と流れています。


俳優業は多くの人生を追体験する仕事でもあり、うわべのフリをするだけでは迫真迫った演技ができないご職業だと聞きます。


立ち居振る舞いの全てが大勢の人の目に触れ、厳しい評価に曝される。人気が無くなれば廃業が待っている厳しい世界。


思わず神に手を合わせたくなる事の連続だったのだろうと推測できますが、健さんのそれは「神様、何とかして下さい」というような弱い人間のする事ではなく、自分の力には限界がある事を率直に認める潔さからくる真の強さ、男らしさが根底にあっての事でしょう。


「俺は強いんだぞ」と自分を強く見せようとする者に本当に強い男はいないといいます。愚直に生きる漁師や農家、職人が見せる筋の通った頑固さ、真面目さに日本人が本来持っている心の強さがそこにある。



日本人の強さ、正直に生きる者の心意気の原点は、自分の実力を誇示しようとするのではなく、素直に神に祈る精神性に裏打ちされた強さではないかと思えます。


昭和の時代には「お天道様が見ている」という言葉が映画やテレビドラマのそこかしこの場面で聞かれました。人が見ていようと見ていまいと、悪い事はするな。すれば罰が当たる。


これは言い換えれば、「人を気にせず、天を気にすべし。」

西郷隆盛の「敬天愛人」に繋がる考え方です。そんな言葉が日常生活にも普通に存在していたし、財界も国家のため、社会のためという志がありました。

働くとは、はた(周りの人々)を楽にする事なり。

企業とは人を育て、社会に奉仕するものなり。


今は、この考え方が廃れ、金さえ儲かれば何をやっても良い、派遣労働を増やして賃金を減らし、庶民の生活が困ろうとも、自分の会社さえ儲ければ良い、そんな企業ばかりになってしまいました。


戦後復興を成し遂げた企業人や昔の経団連には本当に尊敬できる方達が多かったですが、今は見る影もありませんね。


昭和残侠伝 唐獅子牡丹 03 高倉健 池部良

高倉健さん主演の昭和残侠伝シリーズでは、毎回ラストシーンで敵のヤクザに斬り込みに行くシーンが描かれます。

そこに池部良さんが一緒に行く事を願い出て「ここで行かなきゃ、世間様の物笑いになります。是非お供させて下さい、私を男にしてやって下さい」と言う名物シーンです。


「世間様の物笑いになる」とは「世間体が悪いから」という意味ではありません。


悪を懲らしめるために命を賭ける善なる行いを悪く言う人はいない。日本人とは本来、そういうもので、そんな人達の善なる総意を世間様と言っているのであって、これも悪を憎む日本人の心という暗黙の了解が隠されています。


新約聖書には「神の宮」と表現される箇所があり、「神の心を感じ理解する善なる人々は神が宿った宮である」という意味です。


世間様と表現された内容は、「世間体を気にしている」などではなくて、聖書でいう神の宮たる人々の善なる総意と捉える事が適当でしょう。


昭和の時代は間違いなく、日本人は神の宮だった。神の宮たる日本人が至るところにいた。


映画の世界では「3丁目の夕日」など昭和を懐かしむ作品に人気がありますが、あの時代を懐かしく思うだけでなく、その精神をもう一度取り戻す事無しに、日本の本当の明るい未来はこないのではないかと思います。


高倉健さんや昭和を生きた名優、また同時代を生きた名のない人々へ本当に冥福を祈るには、単に故人を惜しむのではなく、故人が残したその精神的遺産を古臭いものとするのではなく、今の時代に生かす事ではないでしょうか。


高倉健さんの死去に際し、あらためて日本人の血に受け継がれた精神を呼び醒ます必要性を強く感じさせられました。


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高倉健さん、死去

高倉健さん主演のヤクザ映画は、私がまだ生まれる前~小学生の頃に上映されていた。子供ながらヤクザ映画が大好きで、小学校の文集の好きな言葉を書く欄に「仁義」と書いたのは私だけだった。


「男のおしゃべりはみっともない」と言われながら育った、あの古き良き昭和の時代を懐かしがりながら、今でも観ている。


どうか、あの世でも、悪い奴を斬りまくって下さいまし。


昭和残侠伝 唐獅子牡丹: いつも最後は斬られて死ぬ池部良さんと共演
昭和残侠伝 唐獅子牡丹 02 高倉健 池部良
昭和残侠伝 唐獅子牡丹 01 高倉健

昭和残侠伝 死んでもらいます
昭和残侠伝 死んで貰います 01 高倉健

高倉健と言えば、雪 : 網走番外地 大雪原の対決 
網走番外地 大雪原の対決 高倉健

八甲田山:映画のパンフレットによると雪中の撮影は過酷で、雪に飛び込む役の俳優が家族に遺書を書いていたそうだ。
八甲田山 01 高倉健
八甲田山 03 高倉健
八甲田山 02 高倉健

南極物語:
南極物語 高倉健



ブラック・レイン:マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、松田優作と共演。
black rain 3 高倉健 マイケル・ダグラス アンディ・ガルシア
black rain 1 高倉健 アンディ・ガルシア
black rain 5 高倉健 マイケル・ダグラス



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プロフィール

暴れん坊侍

Author:暴れん坊侍
*

妻(日本人)と娘・息子の4人家族を持つ生粋の日本人。

政治に目覚めたのは1982年冷戦まっただ中の頃。信頼できる情報を得る手段が少ない時代だった。

きっかけは、マモーノヴァ・ヴォズネセンスカヤ著「女性とロシア」。自由平等の理想天国だと宣伝されていた共産国家ソ連が牢獄国家だと知り、マスコミと教育機関による情報操作によって真実が隠されウソを信じ込まされている現実をまざまざと知った。


インターネットが一般化しだしてからネットを中心に活動を始めたが、保守系政治活動の中に潜むスパイの策略にかかって仲間を失ったのを機にそうした運動とは距離を置いている。


2014-11-02よりブログ始動

※ だいたい勢いで記事を書いてしまうので、誤字・脱字・文章表現のまずいところなどあるが、アップした後で修正するのが常である。ご了承願いたい。

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